2017年06月19日
絵本『せかいでいちばんつよい国』
半年前くらいに、恩納村の文化情報センターの図書館エリアで出逢った絵本です。
かわいらしいイラストですが、強い国が世界中の国を征服するストーリー。その国の大統領の言い分は
『世界中の人々を幸せにするためだ。我々が世界中を征服すれば、みんなが我々と同じように暮らせるのだから。』です。
最後に残った征服してないちっぽけな国を、一つだけ残しておくのも変なので、大統領は最後の征服に向かいます。
しかしその小さな国は、兵隊が居なかったのです。
小さな国の人々は彼らをお客さんのように歓迎し、大統領はいちばん立派な家をもらいます。戦いもなく、やることがないので、兵隊たちは小さな国の生活を楽しむようになります。
その国の歌を習い歌い、昔話を聞き笑い、昔からの遊びを教えてもらい、その国の料理をいただきます。
しばらくしたら、大統領は少しの見張りの兵隊を残して、国に帰ります。
残った兵隊は
大統領が居なくなると、あっという間に兵隊服を脱ぎ、小さな国の人々と畑に出たりします。
大きな国に帰った大統領は、自分の国のあちこちから
小さな国の料理のにおいがして、遊びが流行り、あの国の服を着るものを見ます。
ま、いいか。これも征服した証だと
大統領は思います。
夜、大統領は自分の子供に寝る前に歌を唄ってほしいと頼まれ、自分の心に浮かぶ歌を次々に歌ってやります。
それらは全て、あのちっぽけな国の歌だったのです。
というお話です。
…なんだか、沖縄に似ている。
私、最近の学校の読み聞かせで、よく読んでいます。
光村教育図書発行 デビィッド マッキー作 なかがわちひろ訳
Posted by 麦焼屋・南恩納トロピカル at 08:46│Comments(0)